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ネネットとボニのsonozyのレビュー・感想・評価

ネネットとボニ(1996年製作の映画)
3.8
1996年、クレール・ドニ監督作。
先日見た『美しき仕事』同様、輸入DVD(英語字幕)なので見るのに時間かかります。笑;

死んだ母の家(マルセイユ)で暮し、叔父から譲り受けたバンで仲間とピザの移動販売で生計を立てている19歳のボニ(グレゴワール・コラン ※『美しき仕事』では若い兵士ソンテン役)。
近所のパン屋のセクシー妻(ヴァレリア・ブルニ=テデスキ)に夢中で、彼女とヤルことばかり妄想しているが、彼女は夫(ヴィンセント・ギャロ)とラブラブ。

ある日、寄宿舎学校から逃げて来た、15歳の妹ネネット(アリス・ユーリ ※このプールに浮かんでるビジュアルの子)が転がり込んで来るが、迷惑だと追い返そうとするボニ。

幼い頃に両親が別居し、ボニは母親と、ネネットは父親と暮していた。
ボニは父を憎んでおり、ネネットに対しても母の死に目にも来なかったことで恨んでいたのだ。

翌日ネネットは妊娠していると告げるが、相手については答えず、どうするのかも曖昧な態度でタバコをくゆらしている。
業を煮やすボニは、ネネットを産婦人科に連れて行ったりしているうちに、お腹の子に対する温かい感情が芽生えていく。。

両親の離婚により、別々に暮していた兄(人妻とのエロ妄想中)と妹(妊娠中だが無関心)の久々の再会。
クローズアップを多用した撮影、淡々と進むストーリーの中で、10代の二人の感情の機微を繊細に描いています。

※英語字幕のため、理解度不十分かも。

ロカルノ国際映画祭: 金豹賞(最高賞)、エキュメニカル審査員特別賞
ボニ(グレゴワール・コリン)、ネネット(アリス・ホーリ)、パン屋の妻(ヴァレリア・ブルニ=テデスキ)3人に特別賞
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