Maiko

ダークナイトのMaikoのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.0
バットマン3部作2作目。本物の病院を景気良く丸々一つ爆破させるリアリティの追求、正義はカッコよく悪は不気味にとバチバチの演出とカメラ(冒頭の銀行強盗と、札束の山の上であの社長が焼き殺されるシーン!もう正にアメコミ、そしてスタイリッシュ)、そしてヒース・レジャーのジョーカー。ノーランの才気がエンターテイメントにもちゃんとわかりやすく発揮されている。

1作目が割と普通だったので、もう続きはいいかなと思っていたら、ジョーカーを観た時「my best jokerはヒースレジャー」というレビューが沢山あり、どんなんだろう!と。本人の面影1ミリも感じない素晴らしいジョーカーだった。感情移入など許さない悪そのもの、ジョーカーそのものだった。強烈すぎて、そこに出てこないシーンでもずっと彼の影があり、それが全編にわたって続く。看護婦のコスプレ(スキップ付き)夢に出そう。撮影終了直後の薬物死、役作りにのめり込み過ぎて戻って来れなくなってしまったんだろうか。こんな凄いジョーカー伝説にならない訳ない。ホアキンのジョーカーも別物として素晴らしかったです。

めっちゃ良く出来てるのですが、重たいテーマをてんこ盛り乗せたまま2時間半全力で走り続けるのでひたすら疲れます。。あと世紀の誤訳として有名なシーン以外にも日本語誤訳があって、意味が?てなる箇所がある。どちらも伏線にかかわる大切なシーンなので、誤訳とわかっているなら修正してほしい!
Maiko

Maiko