Solo1968

ダークナイトのSolo1968のレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.5
今更素人の僕がストーリーを記載する意味も無いのでそこは割愛して何故に、僕を始め物凄い数の人の心を掴んだのか?自分なりの本作の魅力を箇条書きにします。

◯アメコミ原作を知らなくても充分過ぎるほど感動出来る事。
◯所謂正義の味方のバットマン以上に歴史に残るこの先にこのキャラを越える魅力的な悪役は生まれるとは思えない程のインパクトを生んだ 故ヒースレジャー扮するジョーカーの存在。キャラクター設定とどんなレビューを見ても間違いなく言われている監督が求める以上の狂気をスクリーン越しに全身全霊で演じ切ったヒースレジャー。
◯様々なシーンはどこを撮っても絵になる!まさに監督が持つ独自の画角が圧巻。当時は既にCGがかなり発達している時代ではあるが、可能な限り実写とスタントへの拘りがCGでは表現出来ない凄まじい臨場感を作り出したこと。
冒頭の銀行強盗、カーチェイス ギャングとの取り引き、バットマンの数々の装備から圧巻は病院爆破の凄まじい映像。有名な話だが、スイッチを押して少し時間差が出てしまう本番のアクシデントをヒースレジャーがアドリブで繋ぐシーンも圧巻。
◯作品根底にある人間が持つ弱い心、心の闇、圧倒的な強さが無く、所詮は強化スーツに身を包んでいるだけの生身の人間故が持つ葛藤、は何度見ても味わい深く、派手なアクション映画のハッピーエンドとは全く異なるストーリー。
◯ダークナイトというパッケージがカタカナ表記で、何も調べずに観ていて、エンディングでそっちのナイトなのね!!と最後に全身鳥肌が立った。
◯続編にも言えるが特にノーラン監督の空を映す飛行機しかり、ビルを映す 引きの構図は息を飲むような美しさ。それらのシーンは比較的に無音に近いのもが多く映像に集中させられる。

現実社会においても、恨みや欲とは縁のない理由なき犯罪を耳にする事が多くなってしまったが、それはフィクションの中だけであってもらいたいと思う。
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