camuson

ダークナイトのcamusonのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.2
映像の精緻さ、ディーテールへのこだわり、
次が読めない展開など、
アクションエンターテインメントとして、
緻密に計算された穴のない作品。

内容としては、
・ジョーカーの神出鬼没のキチガイっぷり(アクション・サスペンス的要素)
・ジョーカーに心を操られる人たち、それによるバットマンの苦悩(サイコスリラー的要素)
の2つが大きな柱になるかと思いますが、
後者の描写が少し弱いような気がしました。
言い換えるととジョーカーは、頭は切れるが、それほどねちっこく無くて、
与えるダメージが可視化されていてわかりやすいというか。

もう少し、そこはかとなく感じられる空恐ろしさや、
バットマンのより深い苦悩が描写されると、ラストもグッとくるのかなぁと。
時間が限られているので難しいですが。

そのラストは「コードギアスR2」(2008年)の逆パターンという感じでしょうか。
ネタバレになりますので詳細は伏せます。

(蛇足)
こんなにちっちゃかった子役がこんなイケメン主役になるとはなぁなどと、
40年以上前の映画「太陽の帝国」を思い出しつつ、しみじみと言ってみる。
camuson

camuson