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ダークナイトのAのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.8
エンドロールが流れた時、スッと涙が出そうになって堪えた。
それはこの映画の素晴らしさもさる事ながら、「正義と悪魔は常に表裏一体」である事の哲学観、何より素晴らしい演技の俳優陣に対するリスペクトや震撼‥に近いものを感じたから。でもストーリー自体には泣ける要素は無かったから、何となく堪えないといけないような気がして耐えた。

ヒースレジャーがこの作品を観ていたら自信を取り戻したのだろうか。はたまた、でも自分なんてと卑下をするのか。
命を懸けて演じた彼が観られなかったのに、私がふとリモコンのボタンを押して観ているのはとても変な気がするけど、こんな素晴らしい逸材の演技を観られて言葉に表せない幸せを感じる。

奇しくも明日は彼が亡くなってから16年。
この作品も、これ以外の作品も、彼が遺した不安や悲壮の混じる完全無欠な演技も、ずっと続きますように。
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