ハナカズキ

ダークナイトのハナカズキのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
3.8
「バットマン・ビギンズ」に続き、続編のこちらも苦悩するヒーロー、揺らぐ正義感や人間の弱さなどが描かれており、ただのアメコミヒーローものではなく人間ドラマが合わさった重厚感のある作品でした。

人間の内面には誰もが「善と悪」を抱えていて、善人のように見えている人もふとしたことで悪人になり得る。ジョーカーはその「悪」を体現したキャラクター。ハービー・デントはその善と悪の紙一重を体現しているということでしょうか。

登場人物が多く、また場面の切り替わりも多くストーリーがすんなり頭に入ってこなかった気がします。ノーラン監督だけにあえてストーリーをわかりづらくしているのか、などと思ったり。

一応メッセージ性も理解したとは思っていますが、そのメッセージが特に刺さりませんでした。「確かに人間の内面の善と悪は紙一重よね」などと思える経験もなく共感できませんでした。

ジョーカーの存在感がすごいのもわかりますが、ティム・バートン版の「バットマン」でもジャック・ニコルソン演じるジョーカーの存在感が際立っていて、ジョーカーってそんなもんかな、と。映画「ジョーカー」のジョーカーもすごかったですし。

かなり多くの方がこの映画を高く評価していらっしゃいますが、自分の感性にそれほどぴったりとはまらず、面白いけど絶賛というほどではなかった、という感想です。

この映画が好きな方、すみません🙏
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