ダークナイトのクロキのレビュー・感想・評価

上映時間およそ150分ほど、少し長めといえる。しかし視聴者は時間など忘れてしまうだろう。それだけヒース・レジャー演じるジョーカーが作り出す恐怖は濃厚であり絶え間なく、正義の人ですら闇に落とす。バットマンと警察官ゴードンは最初から最後まで、その恐怖に引きずり回されながら戦い続ける。それでもジョーカーに完全勝利などできない。弄ばれた果ての結末は重く深い傷跡がのこる。それを少しでも癒すために光の騎士は英雄となり、闇の騎士は光を浴びず追われながら、闇に消えていくしかないのである。