らんらん

女ばかりの夜のらんらんのレビュー・感想・評価

女ばかりの夜(1961年製作の映画)
3.0
東宝、モノクロ映画
出演者、原知佐子、北あけみ、夏木陽介、浪花千栄子、中北千枝子、千石規子、沢村貞子
桂小金治、平田昭彦、伊藤久哉、菅井きん、岡村文子、春川ますみ、天津敏、淡島千景、香川京子

【内容】
赤線廃止により街には女どもが違法売春のため溢れかえってしまい、その多くが検挙されていた
検挙された女性は更生させるため白菊婦人寮なる施設に収容されていた

物語の主人公原知佐子は白菊婦人寮で更生したと判断されシャバに戻り真面目に働こうとするのだが、その過去が邪魔して何度も挫折を味わう、、、ってストーリー

更生施設職員
淡島千景(所長)、沢村貞子、岡村文子
更生施設収容者
原知佐子、北あけみ、浪花千栄子、千石規子、関千恵子、春川ますみ(終盤登場)

シャバの人々
就職先その1(家政婦)、中北千枝子、桂小金治
就職先その2(工場)、菅井きん
就職先その3(バラ園)、香川京子、平田昭彦、夏木陽介

【感想】
名女優田中絹代の監督作品、原作も脚本も女性が担当している当時では珍しい映画、だと思う

とにかくキャストが豪華すぎる映画
その中で原知佐子や北あけみがメインというのも凄い

最初のほうは「女囚と共に」みたいな映画かな?と思いながら見てたんだけど
あくまで原知佐子メインなので収容所のシーンは少なめ、なので豪華キャストの出番も少なめなのが残念すぎる
浪花千栄子(ババアの売春婦、でも春川ますみにペコペコ)だけは強烈キャラでインパクト残してたけど、沢村貞子、千石規子あたりは大人し過ぎてもったいない気がする

淡島千景にしてもただ出てるだけ
売春婦の何がどう悪いのか悩む原知佐子に対する答えが
「そういう決まりに変わったから」みたいなのもなんかガッカリした、確かにそうだろうけどあんまりな答えな気がする

オチもバッドエンドみたいでモヤッとしたなー
夏木陽介とくっつくエンドも違う気がするけど、誰も知らないところへ逃げるってエンドはガッカリ

主人公の原知佐子にあまり共感出来なかった点でもイマイチだった
被害者ぶってるけど桂小金治のエピソードはひどすぎるし、工場でもバラ園でも原知佐子にも問題はあると思う

・まとめ
豪華キャストなので期待していたけどイマイチ
そもそも顔見せ程度の人が多いのが残念だし、ストーリー自体もあまり面白くなかった

良かったのは
浪花千栄子の過剰ながら強烈なババアぶり
中北千枝子のネチネチしたいやらしさぶり
あとは北あけみの愛らしさ、くらいか
らんらん

らんらん