アンゲロプロスにおいて、立ち尽くす群衆というイメージは繰り返し描かれてきたものだが、今回は特にギリシャの政治的テーマと呼応していたと思う。広場が政治的劇場となり、アレクサンダー大王を始めとした役者が…
>>続きを読むまったくもって非アメリカ映画的な撮り方だったけど、吉田広明『西部劇論』を読んだせいか民衆の想像力の中に生きてきた神話的キャラクターの描き方は西部劇のそれに似ていると思った。オメロ・アントヌッティ扮す…
>>続きを読む2年ぶり2度目のテオ・アンゲロプロス週間が始まった。今回のラインナップは『狩人』『アレクサンダー大王』『蜂の旅人』『シテール島への船出』、合計642分。がんばります。
歴史伝記映画かと思えば、かな…
長いことを除けば傑作。ドローンサウンドとオメロアントヌッティ御輿からどうしても『パードレパドローネ』を思い出すが、タヴィアーニが影響を受けているという話は聞いたことがない。どうなのだろうか。
アン…
アンゲロプロスDVD全集を買ったのに、本作を最後までちゃんと観たのは四年も経っていた(笑)。だってただでさえ気だるいアンゲロプロス作品のなかでも特に冗長で、それが3時間半だもの⁈
とはいえ4時間の…
アレクサンダー大王をメタファーとして用いた壮大な近代劇。解放者から暴君へと、共産主義の理想と実行の相違の歴史を浮き彫りにする。権力とは?所有とは?の問いを軸としての冷ややかな視点、そしてその視点を見…
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