ソルボンヌ大学で短期間ではあったが、レヴィ=ストロースに学んだ同監督。
ラストのアレクサンダー大王が殺されるも、死体がなく、銅像の首から血が滴る映像が流れる所は比喩的で神秘的で、シンプルな筋の映画…
このレビューはネタバレを含みます
(長文です)
テオ・アンゲロプロス作品の中では珍しくメタファーや叙情的映像が少なく、ストレートに実際の事件(ディレシ殺人事件)を演劇的に描いているため、長尺であるが、観やすかった。共産主義の衰退をも…
自分をアレクサンダーと名乗る事によって自由を得る✨
不動であって何者にも脅かされない存在として
薄い貝殻色に映える神殿の美しさ
天体に位置する惑星や衛星のように配置された人物たち
だだっ広い大地の…
労働者が夢見た共産主義の終焉、カリスマの限界を俯瞰的に描く歴史絵巻。これは古代のアレクサンダー大王の話ではなく、19世紀末の山賊の話。アレクサンダー大王のいた古代のギリシャを思わせるような石畳の街並…
>>続きを読む20世紀の幕開けとともに舞い降りた英雄。それは伝説の再来か、はたまた…
高邁な理想を掲げながらも結局は独裁に走りゆく一連の流れに権力の闇や虚脱を感じる。
束の間の栄華、潰えた夢。
時代の終焉を迎える…
第37回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞。
テオ・アンゲロプロス監督作。
壮大な物語のように思えるが、実際には大部分が小さな村を舞台にしているため割とこじんまりとした印象を受ける。
アレクサンダー大王…
このレビューはネタバレを含みます
所有と権力の亡霊。
テオドロス・アンゲロプロス。
先ず始めにことわっておくが、私は本作を古代のアレクサンドロス大王の年代記か何かであると勘違いしていた。
この為、鑑賞にあたって非常に面食らい、レビュ…
「旅芸人の記録」をまた観たので、続けてテオ・アンゲロプロス監督作品を観る。「アレクサンダー大王」は3時間半弱なので、疲れたけれども最後まで観る。
かなり不思議な終わりだった。アレキサンダー大王…
【第37回ヴェネツィア映画祭 審査員特別賞】
テオ・アンゲロプロス作品。歴史上のアレキサンダー大王ではなく、牢から逃げ出した義賊の俗称としての「アレクサンダー大王」である。
長回しを基調としたゆっ…