超絶。相当な長さだが、体感は一瞬。この世に存在する歴史物映画の中で、この作品が一番テクニカルな事を行っていると思う。イフで歴史を作り変えるのではなく、時代も大きく異なった史実を合体させるという荒業は…
>>続きを読む一度挫折したが、今回最後まで漸く観ることができたアンゲロプロス作品。
「「旅芸人の記録」を観る」と言う大型アップデートを経て、少しだけアンゲロプロスへの苦手意識を払拭できたかもしれない。
残念なが…
このレビューはネタバレを含みます
紀元前の英雄アレクサンダー大王を近代のギリシャに登場させて、真に平等で公平な社会の樹立という夢と、その夢の終焉が描かれている。
タイトルは「アレクサンダー大王」でも、描かれているのはアレクサンダー…
救世主として現れた「アレクサンダー大王」がやがて独裁者へ変貌していく...みたいな紹介がされていたけど実際映画を鑑賞してみるとそれも結局、炭鉱採掘権という資源を狙う英国政府の手の内の中...そんなふ…
>>続きを読む朝陽がたなびく海面を背景にポセイドン神殿の丘に逆光と重なりながら姿を現すアレクサンダー大王と称される男が原初的なコード化されたコミューンの村に帰還し、ただ一人馬に跨がることによって、その場所を超コ…
>>続きを読む史実にあらず、表題はあくまでモチーフだが、長回しと美しい構図が迫力の歴史絵巻に見えて荘厳。以降のアンゲロプロスの象徴的で上品なロードムービーとはやや異なる。未開の民族の野蛮さが静かに浮き彫りになる田…
>>続きを読むアンゲロプロスにおいて、立ち尽くす群衆というイメージは繰り返し描かれてきたものだが、今回は特にギリシャの政治的テーマと呼応していたと思う。広場が政治的劇場となり、アレクサンダー大王を始めとした役者が…
>>続きを読むまったくもって非アメリカ映画的な撮り方だったけど、吉田広明『西部劇論』を読んだせいか民衆の想像力の中に生きてきた神話的キャラクターの描き方は西部劇のそれに似ていると思った。オメロ・アントヌッティ扮す…
>>続きを読む2年ぶり2度目のテオ・アンゲロプロス週間が始まった。今回のラインナップは『狩人』『アレクサンダー大王』『蜂の旅人』『シテール島への船出』、合計642分。がんばります。
歴史伝記映画かと思えば、かな…