アレクサンダー大王のヨウのレビュー・感想・評価

20世紀の幕開けとともに舞い降りた英雄。それは伝説の再来か、はたまた…
高邁な理想を掲げながらも結局は独裁に走りゆく一連の流れに権力の闇や虚脱を感じる。
束の間の栄華、潰えた夢。
時代の終焉を迎えるとも大王の軌跡は皆の心に深く刻まれた…
208分の超大作。長かったけど見応えは抜群だったね。
歴史に欠かせない人物をモチーフにギリシャの禍々しい歴史への抵抗を試みるというアンゲロプロスの手法に並々ならぬ作家精神を感じた。