RIO

アレクサンダー大王のRIOのレビュー・感想・評価

アレクサンダー大王(1980年製作の映画)
3.9
自分をアレクサンダーと名乗る事によって自由を得る✨
不動であって何者にも脅かされない存在として

薄い貝殻色に映える神殿の美しさ
天体に位置する惑星や衛星のように配置された人物たち
だだっ広い大地の真ん中に書簡を届けるシーンがとても良かった

奪われた大地を元に取り戻すためのレジスタンスの話または神話
ズームインせず誰の表情も分からず語ることもない遠くから固定したままの撮影
被写体が動き形が出来上がると同時にレンズが動き始めて次へ繋げるのとか
どんなに長回しでも飽きなかったけど首吊りには少しハラハラ
ゆっくりした動きをじっと撮り続ける間には戸迷いや恐れなどが充満している

恐怖は生き物のように大きくなり変化する
民衆と政府に英雄の力が拮抗するとても湿度の高い映像
人間の心から自由を求める思いは
失くならないという叫びがした
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