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血戦奇襲部隊のmhのレビュー・感想・評価

血戦奇襲部隊(1944年製作の映画)
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第二次世界大戦で産声を挙げたアメリカ海軍建設大隊「シービーズ」がモチーフのプロパガンダ映画。
戦闘地域で働いている民間の建設会社の従業員は武器を持って戦うことが禁じられてることから、戦える建設作業員の必要性が高まっていたというのが、シービーズの成り立ち。(「Construction Battalion」→「CB」→「Seabee」)
これを主人公(ジョン・ウェイン)を中心にドラマチックに仕上げてる。
今回のジョン・ウェインは、会話のほとんどをひねったジョークで返すタイプのキャラクターで相変わらずのキモさ。(個人の感想)
当時の制作費ナンバーワンらしく、アクションシーン、爆発シーンがすごかった
巨大な建設重機VS日本軍のちっこい戦車など、なんとも独創的な絵面が拝めるのが良かった。
法整備など済んでないから、まだお前らは戦っちゃダメ!っていわれてるのに、ジョン・ウェインは独断専行で戦い始める。
石油タンクを死守するはずが、もうダメだから石油タンクを爆発させて日本軍を全滅させるジョン・ウェイン(同時死亡)。
勝手な行動の数々が、素晴らしい判断だったと表彰される始末で、なかなかついていけない展開だった。
ジョン・ウェインが死んだことで三角関係が解消されて元サヤ戻ってめでたしというのもひどいけど、おかげでなんとなくハッピーエンドみたいになってよかった。
日本語字幕は差別的要素を拾ってないけど、けっこうエグい人種差別発言があるとのこと。
シービーズを扱った数少ない映画で、超大作で見どころはあるんだけど、どうにもジョン・ウェインになじめずにもったいなかったっすわ。
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