とり

戦国番長 ガチザムライのとりのレビュー・感想・評価

戦国番長 ガチザムライ(2010年製作の映画)
3.6
これは青春映画。タイトルに惑わされてはいけない。
単館系映画にありがちな妙なクセはないのでとても観やすいです。時間も短いし。

登場人物は少ないけど個性があって、意外にも演技も上手く、俳優さんたちはかなり良いです。
話題作りの為のアイドル起用にありがちな大根演技で鑑賞中悲しくなることはほぼありません。
カメラワークがたまに硬いので、違和感があるとしたら製作側。
カメラも揺らしすぎの箇所が多い。これは殺陣(というかケンカ)の動きを誤魔化す面もあったと思うけど。

確かにところどころの戦闘シーンはぬるめであっさりしてたけど、ラストバトルはかなり複雑な動きを頑張ってました。
重さはなくフェザー級的なアクションだったけど、格好良さはちゃんと出ていました。

そして監督のこだわりを感じたのが幾度となく出てくる放尿シーン。
これはアレですか、男子にしかわからない象徴的な、少年ジャンプ的な何かを表現してるんでしょうか(笑)

何より良かったのがロケーション。
どこにでもある日本の田舎の原風景。ほぼ山奥ですが。それでもどこか懐かしい。素直なフレームの取り方も好感が持てます。
恐らく近代建築物を避けた結果の低予算での成功例ですね。
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