スギノイチ

兄弟仁義 逆縁の盃のスギノイチのレビュー・感想・評価

兄弟仁義 逆縁の盃(1968年製作の映画)
3.5
シリーズ初見。
鈴木則文らしくサービス満点でありつつ、後年にエロバカ映画を量産するとは思えぬ、加藤泰や内田吐夢のDNAを受け継いだ正統派の母子任侠映画。
遠藤太津朗を善玉にしたのはプログラムピクチャーへの抵抗か。

息子・北島三郎と2人きりになった時、緊張を隠すために台所で酒を一杯飲む三益愛子のいじましさ。
悪ながらも、かつては心ある侠客であったことが察せられる金子信雄。
そんな中、ポン刀振り回す仁王の若山冨三郎は1人だけ70年代を先取りしたようなトリックスター。
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