サマータイムブルース

つみきのいえのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

つみきのいえ(2008年製作の映画)
4.0
うーん、これはなんかずるいなぁ、色鉛筆で書いたような淡い色彩の可愛らしい絵と、バックに流れてるピアノの音だけで目がうるうるしてくる

現実が濃いめの色調で、思い出のシーンは淡く、儚げなタッチで描かれているのも狙ってるなー

おじいちゃんが海の底に落としたパイプは、おばあちゃんがプレゼントしてくれた大切なパイプでした
下へ下へと潜っていくと、かつての愛情に包まれた家族の記憶が蘇ってきます

もしかすると、少子高齢化社会とか、温暖化による海面上昇とか、ほかにも社会的メッセージを含んでいるのかもしれないけど、そんなのどうでもよく思えてくる

自分自身の楽しい家族の思い出とか、楽しかった出来事とかがリンクして胸がキューンと切なくなります

心の琴線に触れる素敵な映画でした