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つみきのいえのごはんのレビュー・感想・評価

つみきのいえ(2008年製作の映画)
5.0
つみきのいえってどんな家よ?って思ってたら、なんて素敵な物語!悲しい気もするけど、それでもなんだかほっこり明るく優しい気持ちも残る終わり方の作品。
12分ってのもいいね!


「なかなか元気なじいさん」
水に沈んだ町でじいさん一人暮らしで大丈夫かー?なんて思ったけど、自分でレンガ積んで家を上に増築したりなかなか元気なご様子!
まぁそれでも1人あの環境はつらそう。

「徐々に増築されていった家」
水に浸るたび上に増築していった構造上、潜水スーツ着て水に潜ることで思い出の積層を辿る事ができる。
そして上のフロアほど部屋が小さくなっていく。
下の階を土台にしている構造的な理由もあるが、一緒に暮らす家族が減っていったって事でもあるし、そのぶん徐々に持っていける家具なんかも減っていく…
最後まで持っていけるもの、持っていきたいものってなんだろ…なんて考えたり。

「乾杯!」
最後はチーン!っとグラスで乾杯して終わるのが素敵だったなぁ。
楽しい思い出を思い出した事で、現状の寂しさを感じるんじゃなくて、思い出に支えられてこれからも思い出作りながら過ごしていくんだなぁって感じが良かった。


洪水とか水害は怖いけど水没してるけど成り立ってる水の町とかってなんか魅力的なんだけどなんでなんだろ?あの町の生活感とか見たい気持ちもあるけど、すごく端的にあの世界観の魅力と物語の大事なものを伝えてくれる作品でした。12分ってのもとりあえず見て!って言いやすいのが良いね。
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