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バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.7
なんか評価低いけど、個人的には結構好き。

シュワちゃん“Mr.フリーズ”、ユマサーマン“ポイズンアイビー”、そして、“ベイン”。
前回の“トゥーフェイス”“リドラー”同様、ヴィラン側が複数出てきてお祭り騒ぎ。

いきなり冒頭数分で“Mr.フリーズ”の大立ち回りで見せる、魅せる。
最後のクライマックス並みに盛り上げに盛り上げてもまだまだ先が出てくる層の厚さ。

マッドサイエンティスト感満載で、生まれ落ちる“ベイン”。
『ダークナイト』シリーズでは、トムハーディが演じた最強最悪の男“ベイン”。
本作では完全にマッドサイエンスから生まれ落ちた脳なしパワー系の覆面筋肉マン。

それを同じくマッドサイエンスから生まれた妖艶な植物由来の美人ヴィラン、ユマサーマン“ポイズンアイビー”が従える。

本作のバットマンはジョージクルーニー、色気半端ない。この頃から既に“イケおじ”感が半端ない。
最近も経年の割にはあんまり衰えを感じないけど、どうなってるんだ、この男。

ロビンは引き続きクリスオドネル、この優しいスマイルとウブで猪突猛進の相棒。
バットマンを補佐しつつ、バットマンの心配の種でもある彼との落ち着きのないバディ感は、この頃の『バットマン』シリーズの代名詞としてエンターテインメントとしてとても楽しい。

勇猛果敢だが、男気溢れすぎてて、“ポイズンアイビー”のフェロモン攻撃に最も容易く翻弄される単純さ。

逆に“ポイズンアイビー”も、毒かフェロモンか。
それがダメなら“ベイン”投入の力技か。

結局男はそんな単純明快なワナにハマるモノ、ハマるならまだしも、それで仲間割れが生じるタチが悪い生き物、それが、男。
なかなか単純で良いではないか。

“ポイズンアイビー”は冷凍催眠で治療待ちの“Mr.フリーズ”の妻をも利用し、彼をけしかけ、裏で糸を引く。

全ての元凶は彼女と言っても良い。
誰も彼もが欲望に単純な中で、それらを利用し、矛先を勝手に歪め、ややこしくして、トラブルをもっと大きくする。

ゴッサムシティの荒廃感。
バットマンと、唯一の凸凹コンビだった拠り所のロビン、そして、彼らをずっと支え続けた執事アルフレッド。

このピンチに新たなダークヒーローが立ち上がる。“キャットウーマン”ではなく、“バットガール”。
“キャットウーマン”は、この5年ぐらい前の流れでミシェルファイファーがアレだったので、ここは“バットガール”投入。

お祭り騒ぎのなくアルフレッドの件があって、ものすごい緩急がある。
その中で一度は断ち切れそうになりながら、結束せねば立ち向かえない相手と相対す。

ヴィランを取り合うお粗末なコンビに喝を入れる新たな味方“バットガール”。

完全に勢いと真っ直ぐな欲望でガンガン事を推し進めて止まらないヴィラン御一行。
バットマン、ロビン、バットガールもこうなれば総力戦。

最後は色仕掛けを逆手に取る戦略で糸口を見出すが、それが作戦なのか、これはこれで欲望なのか怪しい。
だけども、ヒーローも所詮は人であることを感じるような。

男ばかりで頼りないというか、相性の悪い相手に対し、バットガールを投入してあてがうストーリーラインはとても王道の展開で良いと思う、盛り上がる。

ぶっちゃけ、バットマンの高尚な存在意義とか、ゴッサムシティの裏で蔓延り、蠢く罪や悪の深さよりも見た目のパンチ力重視だけど、エンタメお祭りヒーロー映画としては、極めに極めた喧騒がたまらない。

個人的にはユマサーマンの“ポイズンアイビー”の唇よりも、アリシアシルヴァーストーンの“バットガール”のマッタリした話し方とぷっくり唇の方が目が離せない。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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