すみ

ハッシュ!のすみのレビュー・感想・評価

ハッシュ!(2001年製作の映画)
4.0
若い頃の田辺誠一目当てで視聴。
この映画の雰囲気がものすごく好き。

家族ってなんだろうなあと考えた。
当たり前だと思っていた家族がいきなり壊れることもあれば、思いもよらぬ形で擬似家族として幸せを作ることもできる。
自分が作る家族は自分の意志で選ぶことができる。だから、誰とどう生きるのかを決めるというのは、人それぞれに与えられた選択肢なのだなと感じた。

LGBTへの理解がまだまだな時代、この作品はどのような評価だったんだろうか。
人工授精は悪、子は神様の授かりもの、ゲイへの偏見、ストーカーメンヘラ女、亭主関白な夫など、今の時代だと少し古いなと感じるものが存分にあって、だからこそ劇中の誰の生き方もがリアルに感じられた。

多様性が認められて誰の生き方も真っ向から否定されない現代に比べて、まだ常識や固定観念が残っているような時代感だからこその葛藤や悩みというか。

あくまで3人にスポットが当てられていて、個性豊かな脇役が終始脇役に徹してるのがよかった。
みんなに欠点があって愛らしくて、演技がナチュラルで、本当に実在している人の生き方を覗き見をしているようだった。
あと、加瀬亮がちょい役で出てるのにびっくり。
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