てつじ

青春の門のてつじのレビュー・感想・評価

青春の門(1975年製作の映画)
3.7
前半の吉永小百合のカラダを張った艶技に息を飲み、後半登場の織江を一途に演じた大竹しのぶの情念の深さに圧倒された。貨物列車が真横を通る連れこみ宿の雨漏り、ポツリポツリと不幸な身の上を語り出す織江の魂の慟哭に一言も返せない信介の何とも言えない映画的シチュエーションの奥深さ。新人大竹しのぶに独壇場を与えた浦山桐郎監督の先見の明。
てつじ

てつじ