三隅炎雄

俺は銀座の騎兵隊の三隅炎雄のレビュー・感想・評価

俺は銀座の騎兵隊(1960年製作の映画)
3.8
野口博志監督、和田浩治主演の青春アクション。一つ前の『素っ飛び小僧』が広島の原爆孤児の設定だったのに対してこちらは長崎の原爆孤児、銀座に流れてきたとっぽい和田少年が、空き地で廃バス暮らしする同じ孤児境遇の不良少年少女たちと意気投合、空き地開発を目論む暴力団と対決することになる。ドラム演奏はあるがガンプレイなしの現実寄りの作風で、大人たちと闘う少年少女たちの姿が明るく生き生きと開放的に描かれていて気持ちよく楽しめる。
清水まゆみ・守屋浩は『素っ飛び野郎』に続いて共演、岡田真澄も殺し屋から香港売春組織の男に職業を変えキザな悪党を楽しそうに演じている。広島の原爆で子供を失った露天商の初井言榮と長崎原爆孤児の和田との交流が、ベタベタしないよう工夫されているのも良かった。ジェリー・ルイスを使ったギャグあり。
三隅炎雄

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