DZ015

小さな中国のお針子のDZ015のレビュー・感想・評価

小さな中国のお針子(2002年製作の映画)
3.8
1968年中国。「再教育」のため、山深い村へ送られたマーとルオ。村の美しいお針子との出会い。青年2人に美女1人とくれば物語が生まれるのは必然ですが、終始詩的で俗っぽさは皆無。

まるで山水画のような雄大な風景とモーツァルト、バルザックをはじめとした西洋文学のミスマッチ感が良い。文字が読めない村人に映画を「読んであげる」シーンも良すぎる。

誰しもが経験する切なさに、経験することはめったにないスケールの大きな切なさが覆いかぶさってくるようなラストが素晴らしすぎて。
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