先代からガウチョの精神性を非常に強く受け取り、正しく思想・行動からして"ガウチョの中のガウチョ"と称された男マルティンの時代との葛藤あとテレサのラブロマンスを描いた作品。
マルティンのアウトローでガウチョらしい生き様とガウチョの精神性の強い保守を描く一方で彼の誰にも束縛されない自由のための戦いは、
変化しつつある時代と社会の中で生きていくには完全に不適合な男だと見れば見るほど思うけど、物語的には殺人、軍からの脱走、襲撃など見応はえあるパワフルな主人公が光る。
ただその分ラストに意味があるのだけど。
広大なアルゼンチンの草原と自然の美しさ。丁寧なカメラワークから人も背景よ捉えるのが非常に上手く仕上がってるのもまた見どころ。