原作小説「石油!」は未読。
主人公の石油山師が、善良な田舎の地権者を丸め込んで、
採掘権を得て、石油を当てて、成り上がるという話で、
その道で成功する人間の、強烈なバイタリティとエゴを
ダニエル・デイ=ルイスが熱演しています。
序盤はなかなかに引きつけられました。
しかし、途中からインチキ教祖が絡んできて、ちょっと安っぽくなり、
最後は何が何やらという感じです。
山師に情報を売った青年と、インチキ教祖が双子だという説明がないので、
同一人物だと思ってしまいました。
双子の設定にする効果が無いので、
説明がなければよもや双子だと思わないのですよね。
これに限らず、全体的に、本筋に効果的に直結しない表現が多いような気がしました。
(冒頭の採掘現場の長回しとか)