タカシサトウ

ゼア・ウィル・ビー・ブラッドのタカシサトウのレビュー・感想・評価

4.0
 石油採掘家のダニエル(ダニエル・デイ=ルイス)が、なりふり構わず石油で儲けようとし、狂気に陥っていく。

 ダニエルの性格が強烈だった。石油を掘ることの大変さをものともせず、人への憎悪を持ち、神父イーライ(ポール・ダノ)にから受けた屈辱への復讐も、独立しようとした息子H・Wへの怒りの爆発も、凄まじかった。この特異なダニエルに終始惹き付けられる。

 あまりに凄まじいので、最初観た時は、ちょっと辟易したが、二度目の今回は、話が大体分かっているので、嫌な気持ちにならず、最後までついて行けた。

 ダニエル・デイ=ルイスが、ダニエルという役をとことんやっている、「ファントム・スレッド」もそうだったけれど。

 ポール・トーマス・アンダーソンの最も強烈な作品だと思った。また観ることになるかも(2923.3.20)。