大怪獣ダニエル・デイ=ルイス大暴れ映画。石油を掘るほどに枯渇していく家族との関係、増大していく彼の孤独が皮肉なので笑える。石油爆発炎上事故のシークエンスがジョニー・グリーンウッドの劇伴も相まってヤバい。『リトル・ミス・サンシャイン』の翌年に初めてポール・ダノが大暴れ演技し始めた映画。ポール・ダノの大説教シーンが大好きなんだけど、そのカウンターとしての、ラストのダニエル・デイ=ルイスの大大大説教はほんとにいいもんですね。嫌すぎて元気が出ます。
「俺のストローは遠おおおおおおおくまで達し、お前のミルクシェイクを飲む。お前のミルクシェイクを飲み干してやる!!!ずずずずずずずずずずず!!!全部飲み干してやる!!!」
最高切れ味のラストと言い、ダニエル=猿人、石油=モノリスとして観ると、PTAなりの『2001年宇宙の旅』パロディ映画に見える。PTAフィルモグラフィでいちばんキューブリックやってて楽しそう。