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ゼア・ウィル・ビー・ブラッドのefnのレビュー・感想・評価

4.2
 コンポジションとカッティングの妙。ダニエルの「うちは家族経営でやってる」からの斜めパンから息子の表情、イーライの「神を讃えよ」の際のクローズアップ→ロングショット。何れも被写体はダニエルとイーライに各々固定したままで、応答があっても切り返しなし。ダニエルルイスとポールダノの顔あってこその編集だけど、ポールアンダーソンの二人への信頼とかそれを世に出していいと思える信念はすげーと思う。
 スタンダードオイルへの嫌味を口にする際にダニエルに構図も焦点を割り当てながら社員をボカシてるのも面白かった。
最後のI'm Finishedも印象的だけど、そこにたどり着くための演技の積み重ねと編集がとにかくすごい。人を撮るということはどういうことかを思い知らされる作品だった。
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