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帰郷のchiyoのレビュー・感想・評価

帰郷(1950年製作の映画)
3.5
2021/2/13
明らかに現地撮影はしていないシンガポール、チャイナ服にサングラスで胡散臭さがある佐分利信演じる守屋。が、そんな杞憂から一転、守屋の性格が首尾一貫した男前で、初めて佐分利信を格好良いと思った。そして、佐衛子演じる小暮実千代、伴子演じる津島恵子、前者は綺麗で後者は可愛い。中でも、佐衛子はラストでやっと守屋と対峙するシーン、伴子は京都での守屋とも邂逅シーンが印象的。また、佐分利信と山村聡が前夫と現夫の立場で対峙するシーンは、何か起こるかとちょっとドキドキした。それにしても、博打に始まって博打に終わる、守屋と佐衛子の関係が何とも粋。佐衛子にとっては不本意でも、あんな手紙まで貰ってしまったら、もうどうしようもない。佐分利信、本当に最後まで格好良かった!
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