TakayukiMonji

ざくろの色のTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

ざくろの色(1971年製作の映画)
4.0
先日鑑賞した「火の馬」に続いて、パラジャーノフのこちらを鑑賞。
序盤から伝記ではないという断りがはいり、壮大な叙情詩を感じさせる。“我が生と魂は苦悩の中にある”というセリフが繰り返される。
全8章立ての構成だが、大きな物語はなく、幻想的な儀式の映像たちがひたすらに続く。理解するのではない、感じろと言わんばかりに。まさにこの圧倒的な映像美を感じる映画。
アルメニアはヨーロッパとアジアのちょうど中間くらいの文化圏なので、その独特の宗教観(世界最古のキリスト教を国教とした国)と民族衣装はエキゾチックで、今見てもアヴァンギャルドな印象。

タルコフスキーは盟友らしいが、彼の作品も「ストーカー」しか観ていないので、このあたりの作家たちをもうちょっと観てみたいと思った。
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