コリドラス

サムライのコリドラスのレビュー・感想・評価

サムライ(1967年製作の映画)
3.9
凄腕殺し屋の孤独を描いた、男たちの挽歌やソナチネ、レオンなど後世の作品にも影響を与えたと言われるハードボイルドの傑作。

主演は男も惚れる元祖イケメンのアラン・ドロン。当時32歳。トレンチコートにハットの佇まいがほんとカッコ良い。

出かける時には鏡の前で帽子のツバの角度を揃える、このルーチンで殺し屋としてのスイッチが入る。殺し屋の美学、サムライの美学、身だしなみの美学。
そうこの映画はたくさんの男の美学が詰まっているのです。

ストーリー自体は単純です。セリフはほとんどなくて、それゆえに時々吐く彼のセリフが心に響きます。アラン・ドロンの美しさに徹底的にこだわったカメラワークは一度観たら忘れられない深い印象を残します。

「心配するな,決着はつける」
コリドラス

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