どーもキューブ

サムライのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

サムライ(1967年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

メルヴィルの最高な孤独の殺し屋らしき、 サムライの無言

メルヴィル監督、フィルムノワール史上の屈指の傑作。 
 
ドロンは暗い部屋に住みカナリヤを飼っている。

無言な殺し屋。

少し灰色がかったような色調。

ピアノ弾きの美しい黒人女性に関わる。

タイトルの侍は、剣をもったり、ちょんまげをしたりすることでなく、メルヴィルのもつ

サムライの精神面を継承したキャラ

になっています。

とにかく劇中のドロンはしゃべりません。

二言ぐらいしか話さないです。

淡々と殺しを請け負って、運命を導きます。

画面、

カメラワーク、

バーの内装、

メルビィルの徹底した雰囲気、

音楽フランソワドルーベの音、ラストのドロンが大好きです。

おねがい!DVD 再発希望。

(今日ノ追記)
「私のオールタイムベスト作品圏内作品。見たのは、20代前半、こきたないビデオ屋のきったないビデオジャケを良く記憶している。

が、作品に打ちのめされた。誰がなんといってもいい、この汚いビデオパッケージが輝いてみえた。そして、私が、アランドロンという

どうやらイケメンだけでは、すまされない。素晴らしい仕事をしてきた俳優という、著しいリスペクトを感じたのが、本作だ。

こんなに珍妙で格好つけ過ぎて、後ろからトレンチコートに火をつけたくなる主役は、いない。そんなことをしたら、まさしく、サムライのごとく静かに叩き撃たれ、カナリアに糞でもまかれるだろう。

悔やまれる、ヘラルドの購入したビデオを売却した、俺がばかだ。こんなに、○そ素晴らしいメルビルが、心底大好きだ!、そう、この作品のたまらないこだわった静けさがだいすきなんだ!」

そしてシネフィルイマジカの再発DVDを愛でたく購入。

ドロンの殺し屋をとくと見てみろ!

我々は静かに殺される。メルヴィルに。
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