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真昼の決闘のdesperadoiのレビュー・感想・評価

真昼の決闘(1952年製作の映画)
4.0
『リオ・ブラボー』からの流れで久しぶりに鑑賞。まず80分台というタイトな上映時間、それを劇中の時間の流れとほぼ一致させた大胆な構成に唸る。それでいてキャラクターたちの関係や背景等が説明不足と決して感じさせないのは、脚本がよく練られているからだろう。

タイムリミットを強調するように何度も映し出される時計の文字盤と振り子は、数々のシャープな映像の中でも特に印象に残る。正午数分前の町と人々の様子をモンタージュで描くシーンでは、振り子の揺れに編集・音楽のテンポが合わせられ、ますます緊張感を高めてくれる。安直なハッピーエンドにはせず、苦味を残したラストもまた良い。
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