コリドラス

日本沈没のコリドラスのレビュー・感想・評価

日本沈没(1973年製作の映画)
3.7
ずっと単なるパニック映画かと思ってましたが、テーマは国を失う民の悲哀と現代版民族大移動を描いた作品でした。

4つのプレート上に存在する日本がマントル回流の異常による地殻変動で沈んでいくのですが、46億年の地球の歴史から考えたら十分にあり得ることだろうし、説得力あったなぁ。

半世紀近く前の映画なので流石に映像に古臭さは否めませんが、国土のあること、母国のあることの有り難さを痛感させられる映画でした。

流浪の民ユダヤ人や国を失った難民の気持ちがよ〜くわかりました!

「日本人にはこの四つの島があるかぎり、帰る〝家〟があり、ふるさとがあり、自分と同じようにいつくしみ、あやし、育ててくれている、おふくろがいたのじゃからな。
だが、世界の中には、こんな幸福な温かい家を持ちつづけた国民は、そう多くない。何千年の歴史を通じて、流亡を続け、辛酸をなめ、故郷なしで生きていかねばならなかった民族も山ほどおるのじゃ」
コリドラス

コリドラス