上海十月

日本沈没の上海十月のレビュー・感想・評価

日本沈没(1973年製作の映画)
4.4
2024/5/6
4K UHD版購入したので鑑賞する。パッケージメディアの陰謀に巻き込まれて散財してしまっている。海外版短縮版観る。変わり映えしなけどね本編と。これを上廻るディザスタームービーはないなぁと改めて思いますね。
2021/11/25ほぼ初めて原作読んでみた。「日本沈没 決定版」と言うことで後書きが充実している。(次男が記述)橋本忍の切り取り方がよく分かる。そして原作はザッと読んで肝になるところを人物を入れ替え、印象的な台詞は、残すしちょっと言い換えしながら足して行く。原作では救出人口8000万人で小松左京は第二部書くにあたり救出し過ぎたと悩み、橋本忍は、バッサリ3400万人しか助けない。あくまで現実主義者の橋本忍。そして原作は、沈没後のパワーバランスや沈没による世界的環境変化、原発も描かれている。リメイクが何回もされるが、そこまで描いた作品がないのは残念かもしれない。
以下、以前の感想
サイエンスファクトって良いこと言うね中野昭慶!しかし爆発しすぎで何も見えん!
脚本の橋本忍は、ほとんどSFは、書いたことが無い。(「幻の湖」はどちらかというと伝奇ロマン?)DVDのオーディオコメンタリーを聞くと4ヶ月で撮影終了して公開したそうな。これだけの大作を短期間に撮影が終了したとは、驚きだ。また、かなりの長編小説なのでまとめる為に、国土が無くなった日本民族がどうやって生きるのかに焦点を合わせ脚本化したのだろう。よって、特撮が単純にゴジラが出てこない程度であっても、日本が沈没していく気分になった。したがって、特撮シーンが少なくても「直感とイマジネーションだ」や「なにもせんほうがいい」といったシーンが観客の記憶に残る作品になった。一歩間違うと新作のような突っ込み満載映画になってしまうが、脚本の力技により筋の通った、日本人論映画にも見える作品。
上海十月

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