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ノロイのmooのネタバレレビュー・内容・結末

ノロイ(2005年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ】

2004年4月、1人の怪奇実話作家が「呪い」をテーマにしたドキュメンタリーを完成させた直後、彼の住んでいた家は全焼。焼け跡から妻の遺体が見つかる。小林本人は失踪・現在も行方不明である。

『ノロイ』と題されたその作品は、あまりにも衝撃的な内容のために発売がお蔵入りに…。
本作品はその『ノロイ』を追加取材・撮影の末に映画という媒体で初公開したものである。

内容は「隣の家から奇怪な音が聞こえる」という主婦からの依頼から、1年半の間に小林が取材した奇怪な事件や心霊現象に加え、
特番で話題となった超能力少女、バラエティ番組で心霊スポットの取材中にハプニングに遭遇した女優の松本まりかの周辺で起こった不思議な現象を小林が一連の怪奇現象との関連を調べて取材した映像となる。

やがて「禍具魂(かぐたば)」という言葉が謎を解く鍵だと確信する小林だったが…。

2005年公開で当時は珍しい日本のモキュメンタリー映画として話題になったホラー映画。


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昔話題になってたなあ…とそのまま見れずにいた、アンガールズがアンガールズ役で出てるなんか怖い日本のブレアウィッチプロジェクトみたいな映画という認識の映画だった。

近くのTSUTAYAが閉店で見る媒体がなくなりそうなので慌てて視聴。

公開当初からしばらくはネット上に小林本人のブログとかがあってリアリティがよくできてたと聞いたので、怖いのかな…と寝かしてないで、こればっかりは旬な時に見るんだったと少し後悔した。

最強霊能力者・堀光男が乱入してきたホラーナイト、ロフトプラスワンでやってそうだな、とか、
「がぐたば」語感が露伴の「くしゃがら」みたいだなとか、
下鹿毛村の郷土史を調べてる民俗学者、メガネが耳にかかってなくない?太ってるひとってこうやってメガネ支えてるの?っていうどうでもいいところが気になって楽しんでいた。

超能力少女の水を出す実験で髪の毛が混じって出現したのと、矢野加奈ちゃんの「たぶんね、もう全部だめなんだよ」
ラストの儀式、あれ?切る方向違くない?と思ったのが最後、やっぱり儀式が間違っていて解放してしまうところにゾクゾクした。
見よう見まねで儀式はやるもんじゃないんだなあ。

え?!その謎の男の子実在なの?てか、そのまま家で保護するの?!って衝撃からのラスト。
人間が生きながら燃えてるのはやっぱり怖いものがあるね。

カメラマンどうなったんだよwwみたいな意見を見るが、先に見た女神の継承で終盤に怪異の正体を捉え、ひっくり返って逃げながら叫ぶカメラマンが映った途端、ゾンビ展開かよってチープになったので、この映ってないけど死んでんだろうね、が最適解な気する。


あと、やっぱりちょっと画面酔いはした。


【余談】

最近、中国の料理屋で福の字を逆さにして記している店を見て、
日本語の「まずい店」を逆さに書いて「うまい」と読ませる洒落とは違うだろうし、あれは福を逆にしてどんな意味があるんだ?逆の意味だと縁起悪くね?と思ってた。
調べたら、福を呼び込むという意味らしく、縁起のいいことらしい。かっこいいし、ステッカーとかでやってみようかなと思ったけど、ふとノロイの知らん儀式を間違えるを思い出して怖くなってやめた。

厨二だった頃、図書館で魔術の本とか借りてきて狐避けの札を模写したら、友人にえらく怒られたな…。これもきっとこういうことなのだろう。
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