凛葉楓流

ノロイの凛葉楓流のレビュー・感想・評価

ノロイ(2005年製作の映画)
3.9
どんなホラー映像作品を観ても思うのは、主観と客観のどちらかの怖さしか一つの作品では完結できないこと。POVの臨場感も良いけれど、怪異そのものが出現すると慣れてしまう。一方で、悍ましいナニカが"映ってしまった"のに誰も気づいていない、放送事故的な冷たい恐ろしさも捨てがたい。

で、「この作品は小林というオカルトライターが作った『ノロイ』というビデオがあります」、という触れ込みで始まるから、その主観客観のスイッチングがまあ上手い。

全ての作り込みも素晴らしい。
ほん呪、コワすぎ!シリーズお約束の"民俗学"的な風習。文化人類学とかも齧ってる僕は、こうやって安易に消費するのは良くないとは知っているけれど、やっぱりクオリティが高いものは素晴らしいし、こういう因習系ホラーを僕は求めてしまいます。
凛葉楓流

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