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ノロイのshihoのレビュー・感想・評価

ノロイ(2005年製作の映画)
3.2
「貞子vs伽倻子」や「コワすぎ!」シリーズの白石晃士監督のモキュメンタリー・ホラー。

う〜ん、設定は面白い。実際のところ何が起こってるのか半分くらいしか分からなかったけど観終わった後にネットで考察読んだら「こんな設定だったのかー!」と驚嘆。考察出来るブロガーさんもすごい。
よく作り込んでるなぁ美術が細かいなぁと感心するシーンもあった。手作り感に気合を感じる。

ただ長い。あと怖くない。
ほとんど怖いと思うシーンなかった。
映像に魅力がない。
ホラーならばやはりもっと不気味な映像、不穏な雰囲気で楽しませてほしい。
モキュメンタリーなのはわかるけど画面揺れは多い。
端折るところを端折れてないイメージ。監督のこだわりなんだろうが私にはちょっと合わないと感じた。
ホラーは構成とテンポの抑揚は大事だと思うの…。
なんかもう地獄、みたいな終盤の展開の間にワクワク出来ないでダルくなっちゃうのはどうなのか。

ちょっと前の作品で、更に作品の中では「封印されたビデオテープが見つかりました」と更に過去にさかのぼるので、時代設定は平成一桁の頃かな?古めかしさもあった。

ツッコミどころだらけなので(何故警察に通報しない?何故この人は死なない?何故?の嵐)それを笑いつつ、
「わぁこれはキ◯◯◯や〜ん」と思わせといて実はそういう事だったんか?!と繋がっていくプロセスやトントン拍子に因果関係が判明していく様は、ネットに転がっている創作ホラーの気合入った映像化を観ているようで楽しめた部分もある。
まぁなんというかつまりB級感が凄い。イメージ通りだけど、正統派ホラーではない。

松本まりかちゃんと霊感少女が可愛かった。堀さん(アルミおじさん)は忙しくてなかなか功労を認めてもらえてなかったが、うるささに耳を塞げばわりかしキュート。

期待よりは面白くなかったけど、
こういう作品だったんだな〜と確認出来てとりあえず満足です。

コワすぎ!シリーズに手を出そうかは迷いますね…このチープさでギャグ振りしてるんなら逆に楽しめるかな?

それにしてもお面のデザインがセンスなさすぎ。
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