クリーム

フランケンシュタインのクリームのレビュー・感想・評価

フランケンシュタイン(1994年製作の映画)
3.7
デ·ニーロ·フランケンが登場までが、長い。ヴィクター·フランケンシュタインの幼少期からを描くので、デ·ニーロは、50分を過ぎてから出て来ます。その、継ぎはぎの顔が絶妙に良かったけど、人造人間感は薄い。前半、若干退屈だが、後半はそれなりに面白かったです。

1794年。北極を目指していたウォルトン船長が、嵐の中助けたヴィクターが、自身の過去を船長に語り始めます。
医者を父に持ち、母は弟の出産時に亡くなった。その悲しみから、生命創造の研究に没頭する。大学で医学を志すヘンリーと友情を育み、学会で異端視されていたウォルドマン教授に弟子入りするのだが…。



ネタバレ↓



教授が1本足の男に殺され、ヴィクターは彼のノートを元に生命創造の実験を始め、絞首刑にされた犯罪者の片足や1本足の男に足りない部分を繋ぎ合わせ、稲妻を利用し電気ショックを与え蘇生に成功。しかし怖くなり、彼を見捨て、帰省します。
外に出た人造人間は、醜い姿ゆえ、畑仕事を手伝い、盲目のお爺さんを助けたにも関わらず、その家の主から、襲われた。彼は自身の出生の秘密を知り、ヴィクターに会いに行きます。
その頃、ヴィクターはエリザベスとの結婚の準備をしていたが、弟ウィリアムが死体となって発見された。幼なじみのジャスティスが疑われ絞首刑になったが、人造人間の仕業だった。
彼はヴィクターに自分と同じ人造人間の伴侶を作るよう要求した。
人造人間が、エリザベスの心臓を抜き取ると、ヴィクターは、エリザベスを人造人間にした。しかし彼女は、自分の醜さに絶望し、ランプの油と火を被り、焼身自殺した。
数年後、ヴィクターは人造人間を追って北極海まで来て、船長と話していた。語り終えたヴィクターが亡くなると船長の前に人造人間が現れた。彼は父の死に涙を流し、遺体を乗せた流氷に飛び乗り、火をつけ、自分も一緒に燃えた。

昔のお話なので、内容はお粗末なのだけど、デ·ニーロとヘレナの縫い目だらけでひきつった顔は、結構強烈。2人とも何をやらせても抜群の演技力なのが解る。特にヘレナの人造人間は上手い。ラストは、ヴィクターを憎みながらも父として、愛おしく思う人造人間が切なかった。きっと、あの最後で良かったんだろうと思う。普通に楽しめました。
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