MizueTakadaka

ベルリン・天使の詩のMizueTakadakaのレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
3.1
なんとも不思議な雰囲気の映画

どうやら天使だか守護霊だかが主人公
人の心の中は読めるけど
直接干渉することはできなくて
いろんな人間の人生を
近くで傍観することに
退屈や憂鬱や無力を感じてるご様子

天使の視点の世界は
モノクロで描かれている

途中で人間に恋して
急に人間になっちゃうと
カラフルな世界に変貌

達観した気になるって世の中を
眺めてるだけじゃ、つまんないね…

ってゆうような人間讃歌がテーマの
話だったんだろうと思う…

天使が人間になるまでか
4分の3くらいを占めていて
そこの演出が
暗いし、いろんな人の人生を
ちょっとずつ垣間見まくっているけど
絡めないし
天使の次元を表現しているからか
それぞれが脈絡がなくバラバラで
何だかわからなかったりして
うんざりしてきたりするんだけど
そのうんざり感が
主人公の天使が感じていたものと
リンクするのかな〜…なんて思う

それで終盤が
一気に明るく幸せな雰囲気に
変貌するんだよな…

ほんと不思議な構成の映画でしたけど
体験としては、なかなか興味深い作品


刑事コロンボの方が
本人役で出てるのもメタ的な
意図がありそうだな〜…なんて思った
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