Automne

ベルリン・天使の詩のAutomneのレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
4.0
人間讃歌って感じがしてとても良い作品だった❣️

地上に住む人々の肉体的感覚を理解できない灰色の世界に住む天使が、愛する人と出会うために降りてゆくってあらすじからして好き。降りたばかりの天使がこれでもかってくらい派手な上着買う感じとかも好き。

天使のフィルター通して人々の心の声を聴いていると悩んでばかりで、せっかく彩られた世界にいるのにその良さに気づけない。でも唯一バンドのライブ観に来てた日本人がポジティブで良かった🥳
傍観者たる天使の役目は、地上に降りて現実世界の素晴らしさ、眼で見る景色の鮮やかなことを教えることなのかもしれない。
すべては私たち次第で、“いま、この瞬間”を謳歌すること。天使じゃできない経験のできる人間として生きてゆこうと思いました。

好きだった『パリ、テキサス』ほど物語的カタルシスは少ないし、テンポと劇版も弱いのだけど、全体的にほっこりできる良作です。
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