ぐり

ベルリン・天使の詩のぐりのレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
3.5
PERFECT DAYSに触発され、レンタル視聴。

昔観たが、久々に再視聴。

図書館のシーンで、昔観た記憶がよみがえる。
やはり美しい。
以前観たときも、図書館のシーンが好きだった。

天使から見た名もなき人々の声が、断片的に聞こえる。
私達の生活でも、通り過ぎる名もなき人々には物語があり、思考がある。
わたしはその事実にときに押しつぶされそうにもなるが、ヴィム・ヴェンダースはその名もなき声を受け止めているのであろう。

重力のない天使という生き方ではなく、重力のある人間の生き方を選ぶダミエル。

刑事コロンボの元天使が言う。
寒いときには、手を擦る。それがまた良いんだと。

人間はそうやって生きていく。
ぐり

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