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ベルリン・天使の詩のhasseのレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
3.8
○「私は寂しさを感じたかった。寂しさは、自分をまるごと感じることができるから」(マリオン)

天使が人間の女性に惚れて自分も人間になるお話。
主人公ダミエルにおいて、永遠の命を失うことへの悲壮感、覚悟みたいなものは描写されず、人間になる喜びばかりがフィーチャーされるのは割りと斬新。

刑事コロンボ役で有名なピーター・フォークが本人役で出ているが、なんと彼は元天使という設定で、人間成り立てのダミエルに先輩風を吹かせて色々教えてくれるくだりが面白い。

天使時代はセピア色で、人間になるとカラーになる。主人公の心理と画面の色調をリンクさせるのはこれが最初?もっと古い作品があるか?
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