東西ドイツの冷戦終了期。
ベルリンの壁崩壊前なのかな多分。
天使の立ち位置が面白かった。
人間には姿形が見えない。(白黒)
子供には見えるみたいだけれど。
人々の思考が天使には全て聞こえている。
しかし物理的介入はできず、寄り添うことだけ。
「子供は子供だった頃、
腕をぶらぶらさせて歩いた、
小川は川になればいいのに、
川は急流になればいいのに、
水たまりは海になればいいのにと。
子供は子供だった頃、
自分が子供だとは知らず、
どんなものにも魂があり、
すべての魂はひとつだった。
子供は子供だった頃、
物事に対する意見などなく、
癖もなく、
足を組んで座ったり、
駆けまわったり、
髪にはつむじがあって、
すましもせずに写真を撮られた。」
こういったセリフが作中流れる。
"子供にとって見えているもの"をとても重要視しているのかもしれない。
冷戦期の大人たちは暗く希望もない。
嘆きばかり聞こえる、自殺するものも。
大人になると色々勘ぐる。色々分かるようになったのに、だからこそ見えているものが複雑化してくる。
もっと身近に、天使が寄り添ってくれていることには気づけない。。