ホラーとコメディは共存できる。
一見相反するように見えるその両要素が各々損なわれていないと感じさせる傑作。ホラー好きにとってのマスト。
シチェーション、話のまとまり、演出、オチ、見事としか言えない。出るか出るかというシーンで観客をドキドキさせるやり口の上手さは、監督が制作にあたってドライブインシアター等でホラー映画の観客を観察して研究したという話からも頷ける出来栄え。一方で閉じ込められてバタバタしてるしグロテスクな死霊の愛くるしさと言ったらないです。怖いのに笑える、グロイのに笑える。行き過ぎた残酷描写はかえって笑いとなることの証明ですね。
主演ブルースキャンベルの顔面力というか、押しの強さというか、とにかく彼は素敵。サムライミの『ダークマン』のラストシーンで出演されたとき震えたもんです。
久々に観たので短いですが。相変わらずの面白さ。