アル華

インビジブルのアル華のレビュー・感想・評価

インビジブル(2000年製作の映画)
3.9
【透明人間って暴走しがち】
動物のDNA操作実験が成功した主人公セバスチャンと仲間達は、そのまま調子をこいて無許可な人体実験に手を出す…

ヴァーホーベン映画でコロンビアの女神様から始まる違和感ありまくりな本作は、王道なお話のため目新しさや人物描写の掘り下げに難ありですが、とにかく視覚的な表現の衝撃が強い!

透明人間(ゴリラ)から人間に戻る演出が突出して秀逸で、空中に注射をすると血管が浮き出る、人体模型さながらの骨格や筋肉、臓器だけの姿になってもがき苦しむ姿。
そして終盤の透明人間戦は、キャメロン作品さながらの視覚効果や”しつこーい人外生物が追ってくる”お話は見てて楽しい!

その他にも『透明人間』(1933)を模したビジュアルやいざ鏡に写らない存在になったらのロマンを感じさせる愛おしい一作になりました✨
アル華

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