ピロシキNo10

記憶のはばたきのピロシキNo10のレビュー・感想・評価

記憶のはばたき(2001年製作の映画)
3.0
死人が帰ってくるハナシ。

マジックベースの
ご供養ロマンス、成仏系。

まじないの穴に彼女の装具と写真を封印したからなのか、森の魔女の魔法なのかはわからないが、20年後、彼女は別なカラダで帰ってくる。

ホラーじゃないペットセマタリーだな。

静謐で美しい絵造り。

その反面、少年の行動がエグい

愛する彼女を失った後、
彼女のニットを投げ棄てる、
桟橋に刻んだ2人の名前を削る、
彼女の父親が作るボートに石を投げつける、等
おまえチョット待て、な少年の描写が自分的にはナゾで、感情移入しずらかった。

未熟さ故に、葬る事ができず、ココロを閉ざしたまま成長した彼に、彼女が最後に求めるのは、弔う事。

化けて出た彼女に解放される、みたいなそんな感じなのか?

少年の喪失感を、敢えて見せないのが脚本のキモらしい。

オカルトロマンスの風味が有りつつも、実は、
「和解のある”藪の中''」??

うーん、なんだかなぁ…。
そんなに捻らないでくれよ、
な一本。