3作目で匂わされていたフレディの出生秘話へ迫る第5作。
前作を経て憧れのダンと結ばれたアリス。卒業や婚約など人生の岐路にあったが、フレディがまたも復活してしまう！
フレディの殺戮を訴えても「夢」を理由に信用されなかったり一蹴されてしまったり、『エルム街』本来の精神性にたちかえるスリラー作劇はベター。
残酷表現も驚きの数々でイイ！
ジョンベネっぽい家庭環境のグレタは、拒食症／過食症を想起させる特殊効果がシュヴァンクマイエル風でびっくり。
(……彼女をロリータ風に育てたいピグマリオン症候群な毒親ママとは裏腹に、グレタ自身はクール系美人ってところがミソ)
アメコミオタクのマークについても、スケッチ風アニメでモノクロ世界へ行きカートゥーンになってしまう……という、画的にもドラマにも良く映えた趣向。
フレディの生母・今は亡き仲間たち・未来の実子とアリスが共闘する展開も、バトルフィールドが自身の胎内という、まさかの“魔人ブウ戦”方式。「夢」を扱う『エルム街』だからこそ出来た、ジャンル映画らしい突き抜けた荒唐無稽さだと言えますね。
アリスとダンの息子として登場する子役、どこかで観たことあるなぁ〜……と思ってたら『ジュラシック・パーク』のクソガキかぁ！！！
