sabo

ドニー・ダーコのsaboのレビュー・感想・評価

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)
4.1
鑑賞日2021/01/16

マサチューセッツ州に住む高校生のドニー・ダーコ。優秀な姉と才気溢れる妹のサマンサと両親の5人で暮らす彼は心に問題を抱えていて家族では少し浮いた存在だった。
そんなある晩、彼は不思議な声に導かれ彷徨い出る。彼の目の前に居たのは銀色のウサギだった。ウサギは彼に告げる。
「世界の終わりまであと28日と6時間と42分12秒しかない」
翌朝、ゴルフ場で目が覚めたドニーが自宅へ戻ると飛行機のジェットエンジンが家屋に墜落し大変な騒ぎになっていた。
エンジンはドニーの部屋を直撃しており、昨晩の『不思議な声』がなければ彼は危うく命を落としていた。
しかしこの騒動はこれから彼を不可思議な運命へと導く予兆に過ぎなかったのだった…

※本作は可能な限り予備知識無しでの鑑賞をオススメします❗(*-ω人)✨


❗感想(ネタバレ含む)❗
この映画を一言で言うなら『ドニー・ダーコのスーパーヒーロー伝説』です。
この映画、訳がわからないとの評価も多いのですが良くできてると思いました。
SF、超能力、家族、ティーンエイジャー、恋愛…と、多種多様な要素を詰め込みつつ、詰め込み過ぎ映画にありがちな無理な急展開もなく、綺麗におさまってるなぁといった印象です。
平たく言えば、エンジンの墜落で空間が歪み『ドニーダーコの生きているパラレル世界』と『ドニーダーコが死んだ正常な世界』の2つが出来た、と。。
パラレル世界はいずれ消滅することを知ったドニーは最終的に自分の命と引き換えに母やサマンサ、恋人のグレッチェンを救って世界そのものを救ったということ、らしいです(笑
グレッチェンが初めてドニーに会ったとき『ドニー・ダーコなんてスーパーヒーローの名前みたいね』と言った言葉はそのままで、まさに彼はスーパーヒーローだった。
そしてヒーローとは孤高であり孤独な者なのだと教え諭したスパロー(死神おばば)。
考えてみたら最初の冷蔵庫のホワイトボードには『ドニーはどこにいる?』のメッセージは既に彼がパラレルワールドに居ることを示唆していたんですかね。
或いは彼の居場所の無い孤独を表していたのかも…などなど、考察が尽きない作品でした♪
それと、劇伴は最the高でございます✨
めっちゃ良かったwww
サントラ欲すぃ(人*´∀`)。*゚+
パート2が気になります、皆様も是非☆

ストーリー:4.5
ビジュアル:3.8
音   楽:4.5
キ ャ ス ト :3.6
sabo

sabo