難解云々は置いておき、雰囲気と音楽とドニーの演技が素晴らしい。ウサギは違う世界へ呼ぶ使者だが、実際に視聴者も音楽とカメラワークでこの世界にどっぷり引き込まれる。あとは時折挟むスローモーションも印象的で、時間を操るかのようなイメージが冒頭からみせられる。
鑑賞後解説を読んで、自分の解釈はは大筋は大体合っていたなと思いつつもネタバレするとなんとなくチープというか、SF的にはありそうな話だなと思ってしまったのでネタバレ見ずに観ることをお勧めしたい。
謎解きよりも考察をどれだけ深掘りできるかでこの作品の楽しみ方は全然変わってきそう。シェリータは孤独と疎外感の象徴だろうけど、意味深なシーンも多い。死神オババも結局存在は謎のまま。
こういう緻密な映画では全ての描写とセリフに意味があるので、どういう役割や意味なのか考察するネタは尽きない。